YOKOのパラオニュース

2003.6.28

こちらパラオはGW後はもともとヒマですが、SARSのイメージで旅行客も減り、かなりガラガラです。
おとといなど朝10時半にビッグドロップ通過後、ブルーホールまでボートが1艘もいない(しかもベタ凪)という状態にびっくりでした。コーナーだけで26艘ボートがいるときもあるのに!
パラオで暮らす我々が元気に日本やパラオを行き来していることからわかる様に、SARSの被害等は全くなく環境はとてもいいです。気になるお天気は、5月下旬−6月15日までは日本近海の台風の余波で雨風強く、ブルーコーナー方面に行けませんでした。その後6月16日から今日までは油のようなベタ凪でコーナーは毎日。ペリリューでもカヤンゲルでも行き放題の海況です。日本近海に台風がなければ、夏のパラオはダイジョウブなのです。
  メチャオモイ! (1)日本での休暇
5月16日〜6月5日まで日本に帰りました。目的はアドバンスナイトロックス(全6日)という講習を受けるため。大瀬崎に5日通いました。講師は雑誌でよくスキルについての記事を書いているNAUIイントラの田原浩一さん(おタハラ部長と言われている)です。とても優しく賢い方で勉強になりました。www.atdeep.com 毎週末は大瀬館の前に器材を出し、黒ずくめで講習をされているのでテクニカルダイビングに興味ある方は質問してみてください。
生徒は、私の他にダイビングショップ「ナディシーグーン」のボス、江口時裕さん。こちらもいい人で、プロ集団とハイレベルな時間をすごしました。

(2)ナイトロックス(NITROX)とは?
タンクの空気に酸素が多くブレンドされたもので潜ります。海外では非常に普及しています。器材は今使っているものでOK。ライセンスが必要ですが、1日(事前の予習、学科講習、2本のファンダイブ)で取れます。ドライ講習くらいの感覚ですね。パラオで私が講習できます。テキスト一式、カード申請料込みで$275です。カード取得後、NITROXで潜る場合は、別途酸素代金がかかります。お店により値段はまちまち。うちの場合1ダイブにつき+$10.50です。行く場所や体調によってNITROXを使うといいでしょう。
タハラ&エグチサン ナイトロックス
(3)NITROXの効果
酸素を増やすと窒素の割合が減ります。窒素が少ないので、無限圧で潜れる時間が延び、潜水後の疲れも少ないと言われます。また、次の潜水のための休憩も短くてすみます。ちなみに深く潜るためのガスではありません。酸素を増やす代わりに酸素中毒の危険性も出るため、最大水深が決められてしまいます。よく使う32%酸素では、39m以深は絶対ダメです。でも、33m程度の(=適度な)水深で、無限圧でいられる時間は驚くほど延びます。エア持ちは当然空気と一緒です。潜水時間にこだわるならば、NITROX対応ダイコンが必要。エアー対応コンピューターより長く潜れます。自分の今使っているものがNITROX対応だと買わなくてすみますね。

(4)NITROX実際の声
・ブルーコーナー−32mのヘルフリッチ。減圧が出るため普通は無減圧で12分くらいしか写真撮っていられませんが、20分くらいいて大丈夫。シアストンネルなどもトンネル内に普通は15分しかいれませんが、30分いられます。よってポイントによってNITROXで潜ると大いに意味有り。
・人によるそうですが、私はいつも3ダイブ後頭がボーっとしていますが、NITROXを使うと全然なりませんでした。驚いた。
・本当に無限圧での潜水時間が延びます。特に2本目以降など。エアーのダイコンとNITROXのダイコン両方持っていくとわかりますが、水深20mで、エアーだったらあと6分しかいられないのにNITROXだったら136分OKとか。ペリリューコーナーでも棚の上に長ーくいられるわけです。いいですね。
・外国のダイブクルーズに参加し、1日4ダイブなどする場合。減圧ダイブはクルーズでは厳禁ですが、NITROXを使っている外人はエアー使用のダイバーより15分くらい長く水中にいられます。コスタリカココのクルーズに参加した岐阜の伊藤さん、エアーなので常にNITROXチームより早くあがる羽目になり、そのラストで外人たちはハンマー大群など大物を見ちゃってたそうでした。

リブリーザー2
リブリーザー3
リブリーザー1
ダブルタンク (5)アドバンスナイトロックスとは?
私が受けたコースはそのさらに上のコース。深く長く潜るために、エアーのダブルタンク(タンク2本を1ダイブで使う)を背中に背負い、減圧も出るのですがそのヒマな時間を短くするため、減圧専用に酸素50%のNITROXタンクを前に1本下げたダイビングの練習。重いのです!40kg以上をしょって大瀬のゴロタを歩くのです。40kgの荷物って普通持ち上がらないんだけど・・・。女で受講したのは3人目とのこと。軍隊みたいでした。深く潜る、ということはそれだけリスクが増えるので、エア切れとか、器材が故障した場合の予備器材とかを考えるとこのような装備になるのだそうです。すごいですね。www.diveman.com/tdc/level_chart.html

(6)何のためそんなコースを?
発端はリブリーザーをやろうかと考えたことからです。リブリーザー(Inspirationの場合)とは、黄色い亀のこうらみたいな形のダイビング器材で、吐く泡が全くでず、一部のアメリカ人などがはじめています。SCUBAとは全く違うシステムで、呼気に酸素を加えて再利用するので泡が出ず魚が逃げない。またガスを変えれば(値段はムリなほど高いけど)最大120〜150mも行けるそうです。日本でこれを持っている人はタハラさん含めまだ10人強。パラオにもいません。
うちの社長NAVOTがこれを買うと言っており、私も自費でやってみようかなーと思ったのです。せっかくパラオにいるし、取材の手伝いや新しい可能性も広がるかなと。なにしろまだ誰もやっていないところも魅力。しかし、日本の場合器材は購入必須、講習は1週間、総額150万円とのことで高い。とりあえずリブリーザーの受講にはアドバンスNITROXがいるとのことで、ここまで受けておきました。続きはやるとすれば秋です。やったらどうしましょう!
(7)パラオ国際空港リニューアル
5月31日に新空港ビルがオープンしました。飛行機から外に降りずに建物に入れます。(どっちでもいいんですけどね)建物は広く2階建てで、ファーストフード店などがあり、ライスバーガーが美味しかったとの話でした。

(8)沈船ウイーク
パラオに戻りて、6月8日からFish'n Finsでは1日3本、5日間で15個の沈船を潜るというイベントをNAVOTが開きました。そんなに船があったんですね。全部日本軍の船です。私は3つしか知らなかったので12個新しく潜りました。店の初代オーナー(1972〜1998)フランシスとNAVOTが全部ガイド。日本からは1名参加、世界各国より約10名程度のゲスト。パラオ大統領も参加。
どれも水深30m以上でそれを1日3本なので、全てNITROXを使って潜りましたが、全然減圧でなかった!信じられません。ボトムに30分近くもいるのに。しかも夕方、全くぼーっとしないのです。
潜った沈船は以下です。いろんな状態がありますが、その中で隆興丸と備中丸2つの船がとても魅力的でした。
1日目:1.忠洋丸 2.石廊 3.シープレイン
2日目:1.あまつ丸 2.備中丸 3.ゼロ戦
3日目:1.浦上丸 2.吉備丸 3.ヘルメットレック
4日目:1.那岐山丸 2.佐多 3.隆興丸
5日目:1.天塩丸 2.神風丸 3.T-1
パラオエアポート
レック2 レック1
Navot & Francis (9)Femieのパーティー
うちの店の受付フェミーちゃんの息子の2歳の誕生会が6月15日にありました。呼ばれていったら、全部フィリピン人、30人くらい!でもガーデンパーティーで食べ物たくさん。明るく、楽しい日曜日の午後でした。当店のフィリピン人のスタッフたちはみんなやさしく真面目でいい人ばかり。たまに私のうちで、みんなと夕食会とかしています。メニューはそうめんと天ぷら、とか、手巻き寿司と茶碗蒸しとか。おもしろいでしょ?!

(10)ダイビングワールド巻頭!
今発売のダイビングワールド7月号の巻頭特集は「あのパラオをデジカメで撮ってみました」です!私が1週間ガイドしたものです。巻頭とは嬉しいな。SAMMYさんが3月の取材に来たとき、写真のできがよかったそうで、本来の目的とは別にこの特集も組んでくれました。本屋ではあと数日でなくなっちゃうと思うので、ぜひ見てください。P240のNITROX、P168、264のリブリーザーの記事も面白いですよ。

(11)川村ファミリー年末予約!!
去年の年末年始をパラオで過ごした川村さん3名は早くも今年の年末の飛行機仮予約をされたとのこと。一緒に潜った皆さんも、今年もベストシーズンのパラオで年越しどうですか?ベストダイブをお約束しますヨ。エアーの予約は早めにいれると希望の日程が取れます。
フィリピンパーティー Femieパーティー
(12)直行便情報
パラオに来たいけれど仕事が忙しいみなさんへ・・・・。このガラガラの時期になぜかJALの直行便がいっぱい飛びます。みな深夜発なので当日仕事してから来れるかも。4−5時間で到着、値段も高くありません。やはりお盆は人気だと思いますが、詳細はメールで私まで問い合わせ下さい。

成田発JAL直行便(みな火曜発日曜着)
7月22日−7月27日
7月29日-8月3日
8月5日-8月10日
8月12日−8月17日
8月19日−8月24日
8月26日-8月31日
9月2日−9月7日
9月9日−9月14日
9月16日−9月21日
9月23日−9月30日

名古屋発JAL直行便
7月18日(金)−7月23日(水)
8月5日(火)-8月10日(日)
8月9日(土)-8月14日(木)
8月13日(水)−8月18日(月)
8月17日(日)-8月22日(金)
9月19日(金)−9月24日(水)
9月28日(日)-10月3日(金)
10月10日(金)−10月15日(水)

テクニカルダイビングを熱く語ったため文字が多くなってしまいました。さて、次回は一変してさわやかな内容(?)、「パラオ北部・カヤンゲル環礁、ベタ凪の5日間」をお届けします。ヒマのあった私は、6月16−21日、パラオスポートが年1回行うスペシャルダイブクルーズにお金を払い6日間お客さんとなりました。初めて潜った北部の海を写真つきでレポートします!


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